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さて、いつもおなじみの 助産師から見た出産レポ です
今回は、陣痛が来ない!!に悩んだ経産婦さんの出産レポです。
陣痛が来ない・弱くなる原因
回旋異常・骨盤が狭い・児頭骨盤不均衡・母体疲労・・などが考えられます。
今回は、1経産婦 37週0日
36週6日までウテメリン内服をしていました。
37週0日、診察後からお腹が定期的に張る、下痢のような痛みがあり、病院へ
18時30分 入院時3㎝
21時30分 私は、どんな状態の3㎝か内診がしたくて病院にいきました。
まだまだ硬くて、赤ちゃんの位置がとても高い。また陣痛があるの?というくらい弱い張り。
そのため、
➊分娩を進める方が良いか?
❷朝までゆっくり休んでもらう方が良いか?(進まなければ、明日の朝から促進剤になると思われる)
どちらにしようか??迷いましたが・・。
いずれにしても子宮口を柔らかくして、身体を整えることは、間違いじゃないだろうということで・・
分娩整体をしてみました。
とにかく臀部のおおよそ大部分が硬く、全体的にほぐしました。あと呼吸をお腹の張りでしていました。
それだけで5㎝。でも赤ちゃんの頭は高くて・・陣痛も「陣痛か?」というほどのもの。
本人も、これは陣痛?というほど弱いと言っていました。
さて23時なので・・・とりあえず、一旦みんな寝るか!ということで、病院を後にしました。
(産婦さんは、一度、寝落ちしたそうです。)
2時40分 「どうですか?」と確認すると、「おなかの張りがあって眠れない」ということでした。
一度、内診をしてもらい、6~7㎝で柔らかいけど、展退も30%ほど。やっぱり発作は弱く、赤ちゃんの頭も高い。というものでした。
「どのみち朝になれば促進剤を使うならば・・できるだけ子宮口を開いておいた方が痛みの時間が少ないだろう!」
と思い、
3時45分 病院へ。
弱い陣痛で、何とか子宮口が開くように促していきました。
4時30分 8~9㎝ 展退は30% でも柔らかい。おなかの張りは、3分から5分間隔。でも陣痛?という弱い張り程度。
「なんで展退がほぼ30%というほどでこんなにも長いのか?・・赤ちゃんが降りられないのか?」 だけど・・陣痛になるだろうお腹の張りがあるというのは、生まれたがっているなぁ。。。
と疑問になりながら、でも陣痛の間隔が長くならないように、仰臥位・側臥位では、陣痛の間隔がなくなるので、バランスボールで座りながら、右手を上にあげて、左手は曲げるようにしてガスケアプローチをしました。
6時30分 何一つ変わらず、8~9㎝。bagもなく・・弱い陣痛。。
これは、促進剤を使わないと産まれないと思い、
6時45分 促進剤を使用。
「陣痛らしいものがあります!」ということでした。
そして、7時30分 破水。8~9㎝は変わらないけど、展退が明らかに70%ほどになって、児頭下降してきました。
さぁ、うまれるぞ~!と思っていましたが、
内診していると、発作時の児頭下降はするけど、間歇時に、恐ろしいほど赤ちゃんの頭は「シュルっ」と上昇することが分かりました。
もしかして‥臍帯短い?とその時に初めて気が付きました。
そして、
8時 全開し、「排臨か?」というところで、「排臨じゃない」が続き、
「遂に発露か?」と思いきや、「排臨ね・・・。」という時間が30分ほど続き、産まれました!
児心音も下がることが無く、お母さんは、ほぼ傷なし!浮腫み無し!息まないでも産むことができました!
2回首に巻絡あり!
やっぱりぃ~~~!!
それで降りれなかったのね~。
というお産でした。
今回の教訓 「陣痛がない」
➊お腹が張る、子宮口も開く、児頭下降しない= 臍帯が短い 臍帯巻絡 の可能性が考えれるということ!
(ちなみに‥児心音の下降はなかったです)
❷お腹が張らない、子宮口も開かない、児頭下降しない =骨盤が狭い、子宮口が硬い、骨盤の可動が悪い の可能性がある
ぜひ、こういうケースがあったときに臍帯巻絡を疑ってみてください!
(ちなみに・・エコーで分かっていたら・・疑問なしでしたね)
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