今回は、この「仰臥位低血圧症候群」についてお勉強します。
仰臥位低血圧症候群とは、「妊婦さんが仰向けで寝ると、大きくなった子宮が下大動脈を圧迫し、血圧低下や動機、悪心などを引き起こすこと」を言います。
なので、外来などで、
質問その1
妊婦さん
「朝起きたら、仰向けで寝ていることが多いのですが、大丈夫ですか?」
「仰臥位低血圧症候群になるので、左下になって寝てくださいね。」というのが、一般的。
質問その2
妊婦さん
「左下にして寝ていると、気持ちが悪いのですが、右下でもいいのですか?」
「できるだけ左下にする方が良いです」という回答が一般的です。
そして・・・その正解は?
いずれも
NO!NO!
な回答です。
正解は、
平井
仰向けでも、右下でも、楽な寝方をしてください。ちなみに・・仰臥位で寝られるのでしたら、安産ですよ~
という回答です。
つまり、
背骨が柔軟か柔軟じゃないか?の違いで、仰臥位で眠れるか?苦しくなるか?です。
柔軟な背骨でしたら、仰臥位になったら、背骨の反りが無くなり、下大静脈と子宮が点で挟まれることがなくなり、血流が途絶えることがありません。
しかし、仰臥位でも腰が硬くなってしまって、背骨が反ってしまっている方は、背骨の柔軟性がないため、背骨と子宮が点で血管を挟んでしまうため、血流が止まってしまうことになり、一過性に気持ち悪くなってしまうということです。
なので、背骨が柔軟なあなたは、安産ですよ~という回答になります!
いかがでしたでしょうか?
仰臥位でも、側臥位でも、楽に呼吸ができて、居心地の良い体位で寝こと!が大事になります。
心配しないでください!
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